最近読んだ本
- 作者: スティーヴンオッペンハイマー,仲村明子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 単行本
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母系統からのみ遺伝するミトコンドリアのDNA解析から人類の祖先がアフリカから始まったという話は有名だが、その後の研究で人類の世界中への拡散経路もある程度予想がつくようになったとのこと。もちろん、いまだにさまざまな説がある話題なので本書に書かれていることに世界中の研究者が全て同意しているというわけではないらしいが。
・人類は出アフリカ後、一旦南アジアで大繁殖(?)した後世界中に散らばっていった可能性が高いということ
・文化の進化と遺伝子の進化は一致するわけではないこと(共進化)
・人類の歴史の大部分は氷期との戦いであり、氷期による気候変動が人類の拡散に大きな影響を与えたこと
・オーストラリアへの移住はかなり早い
・アメリカへは先の氷期の前に人類が移住していた可能性があること。ただしこの話題には宗教戦争じみた激しい意見の対立のあるとのこと
・モンゴロイドはどこで誕生したかというのはいまいちはっきりしないらしい。中央アジア高原、ステップでマンモス猟で生きていた集団から生まれた?
・人類は今だに先の氷期による遺伝子多様性の減少から回復途上にあるということ
テレビ進化論 (講談社現代新書 1938)
メディア「産業」とはどんな産業か、どういう構造になっているかということについてわかりやすくまとまっていた。
不可能性の時代 (岩波新書)
大澤真幸著。
社会学者の言語感覚ってやっぱすげーわ。